【7月11日 AFP】ジャマイカ出身の元陸上短距離王者であるウサイン・ボルト(Usain Bolt)氏は、元コーチのグレン・ミルズ(Glen Mills)氏に求められたら引退を撤回する気になる可能性があると示唆した。

【図解】ウサイン・ボルトの世界記録を徹底解剖

 男子100メートルと200メートルの世界記録保持者で、計8個の五輪金メダルを獲得している33歳のボルト氏は、米娯楽誌バラエティ(Variety)とのビデオインタビューで、スプリンターとしてのキャリアを復活させる計画は何もないと語った。

 しかしながら、ベテラン指導者のミルズ氏から求められたら少なくとも復帰を検討してみるとの考えを示し、「コーチが戻ってきて、やろうと言ってきたらやるよ。なぜなら、コーチを心から信頼しているからね」と語った。

「コーチが一緒にやろうと言うなら、可能性があるということだ。グレン・ミルズに呼び掛けてよ。そうしたら自分は戻ってくる」

 100メートルで銅メダルを手にした2017年の世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)が現役最後の国際大会となっているボルト氏は、もはや陸上のトラックには訪れていないといい、「自分がトラックに行ったらコーチは大はしゃぎするから、距離を置いているんだ」と明かした。

 そうした中でボルト氏は5月、パートナーであるカシー・ベネット(Kasi Bennett)さんとの間に第1子となる女の子が誕生。父親としての日常に適応しながら、父親業は「世界記録を破るより難しい」と実感している。

「生まれて1週目は具合が悪くなった。眠りに落ちてしまうのが怖くて、とにかく娘の面倒を見ながら夜はずっと起きていた」「自分はかなり睡眠が必要な人間だけど、起きている方法を学んだよ。何が何でも起きるようにしていたら、どんどん上達して習得しつつある」 (c)AFP