【7月8日 AFP】ケニア当局は7日、今年の学校暦は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により消失したとみなし、初中等学校を来年1月に再開すると宣言した。

 ケニアの学校暦は1月から11月までで、11月の学年末テストで締めくくられる。

 だが、ジョージ・マゴハ(George Magoha)教育相は今回の発表で、新型ウイルス感染者数は12月になるまで落ち着かないとみられると説明。

 そのため今年は、小・中学校の学年末テストは実施せず、「新型コロナウイルスによる制約のために、2020年度の学校暦は消失したとみなす」と述べた。

 ケニアでは、感染者が3人のみ確認されていた3月15日に学校が閉鎖された。3月中にはこのほかにも、夜間の外出制限といった多数の感染拡大防止措置が導入された。

 それでも感染者数は増加しており、これまでに感染者数8000人超、死者数164人と報告されている。

 マゴハ氏は「不確実な状況に直面し、関係者らは全ての基礎的な教育機関における2021年1月の再開を決定した」と述べ、「これは今年12月までには感染者数が落ち着くという想定に基づく」とした。

 また今回の決定は「全ての子どもに適用」され、国際的なカリキュラムを提供している学校も含まれるという。

 発表によると、ケニア政府は当初、学年末テストが実施できるよう、初中等学校の最終学年のみ、9月に授業を再開する予定だったが、感染者数の増加により見送ることにしたという。

 一方で大学は「ケース・バイ・ケース」で再開され、大学側に対しては段階的な再開を検討し、オンライン形式で授業や卒業式を行うことが推奨されている。(c)AFP