【7月8日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のワシントン・ウィザーズ(Washington Wizards)は7日、今季リーグ2位の得点をマークしているガードのブラッドリー・ビール(Bradley Beal)が、右肩のけがを理由に再開後のシーズンを欠場すると発表した。

 負傷中のジョン・ウォール(John Wall)と6月22日にけがの懸念を表明したデイビス・ベルタンズ(Davis Bertans)の両フォワードを欠いた状態で今週からフロリダ州オーランド(Orlando)での隔離に入る予定のウィザーズは、またしても大きな壁にぶつかることになった。

 ビールは「難しい決断だったし、チームのリーダーとして簡単に下したものでもない」とコメントしている。

「オーランドで、チームのプレーオフ出場権争いに貢献したかったが、長期的に考えると、この決断が全員にとって最善なものであることも理解している」

 今季24勝40敗のウィザーズが、同都市の隔離された環境で行われる残り8試合で、30勝34敗としているブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)か30勝35敗としているオーランド・マジック(Orlando Magic)に追いつき、プレーオフ出場権を得るというのは難しいミッションになる。ウィザーズはプレーイン・トーナメントに進出するために、カンファレンス8位チームとのゲーム差を4にまで詰めなければならない。

 ビールは今シーズンの初め、右肩の負傷に悩まされ、新型コロナウイルスによる4か月の中断期間中に状態が悪化した。

 ユタ・ジャズ(Utah Jazz)のルディ・ゴベール(Rudy Gobert)が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性反応を示したことを受けて3月12日からシーズンが中断されるまで、ビールは1試合平均の得点ランキングでヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)のジェームズ・ハーデン(James Harden)に次ぐ30.5点をマークしていた。

 また、1試合平均4.2リバウンドとキャリア最高の同6.1アシストをマーク。2月に行われた試合では、2007年の故コービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏以来、史上6人目となる2試合連続50得点の偉業を成し遂げている。(c)AFP