【7月8日 AFP】ウクライナ東部ルガンスク(Lugansk)州で6日、森林火災が発生し、これまでに6人が死亡した。アルセン・アバコフ(Arsen Avakov)内相が7日、明らかにした。消防隊員と救急隊員数百人が現場に急行し、対応に当たっているという。

 アバコフ氏によると、空中消火機も現場に派遣された。現場のルガンスク州の一部は、親ロシア派武装勢力の支配下にある。

 救急当局によると、当初は消防隊が火災の拡大を防いでいたが、強風と気温の急上昇にあおられて再び燃え広がり、最終的な焼損面積は約80ヘクタールに上った。親ロ派と政府側の最前線近くでは、家屋120棟超が焼失した。

 ルガンスク州のセルギー・ハイダイ(Serhiy Haidai)行政長官がラジオNV(Radio NV)に語ったところによると、原因は放火の可能性もある。また、危険な状態にある地域から住民を避難させようとしているが、高齢住民の中には避難を拒む人もいるという。

 ハイダイ氏は避難を拒む人々について、「『ここで生まれたのだから、ここで死ぬ』と言って家を離れたがらない」と語った。(c)AFP