【7月6日 Xinhua News】中国広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)崇左市(Chongzuo)扶綏県(Fusui)山圩鎮(Shanxu)の那派盆地でこれまでに見つかった恐竜の化石は、竜脚類、獣脚類、鳥脚類、角竜類の4種の骨格の一部だったことが判明している。

 同盆地にある古生物化石産地は、白亜紀前期の脊椎動物の化石の主要産地の一つで、中国の「重点保護古生物化石集中産地」に指定されている。恐竜の化石が発見されたことは1975年に初めて報じられた。

 発掘に参加した同自治区自然博物館の莫進尤(Mo Jinyou)副館長によると、同盆地ではこれまでに現地調査や試掘を通じて、恐竜の肋骨(ろっこつ)や大腿(だいたい)骨、腓骨(ひこつ)、尾椎(びつい)などの化石数百点が見つかった。軟骨魚類や硬骨魚類、カメ類、ワニ類の骨や歯など、他の脊椎動物の化石も発掘されている。

 莫氏は、同盆地ではこれまでに化石層が10カ所余り見つかっているが、発掘が行われたのは数カ所にすぎないことから、このほかにも重大な古生物化石が見つかる可能性があると話している。

 那派盆地は総面積約150平方キロ。白亜紀前期に形成され、約1億1千万年前に恐竜が生息していたとみられている。(c)Xinhua News/AFPBB News