【7月6日 AFP】米メジャーリーグ(MLB)の昨季王者ワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)のデーブ・マルティネス(Dave Martinez)監督は5日、3日に行った検査の結果、2選手が新型コロナウイルスの陽性反応を示したと明らかにした。

 マルティネス監督は選手名は明かさず、二人は練習に参加していないと話した。ナショナルズは本拠地ナショナルズ・パーク(Nationals Park)で、7月23日に予定されている開幕に向けた練習を始めたばかりだった。

 監督は「もちろんつらい」「本人が心配だし、家族のこともすぐ頭に浮かぶ。もし子どもがいたらとね。全員が無事であることを願う」「私としては、彼らが無事に今回のことを切り抜け、できる限り早くチームに戻ってくるのを祈るばかりだ」と話した。

 リーグと選手会(MLBPA)は、1回目となるシーズン前の一斉検査で3100以上の検体を回収し、選手31人、スタッフ7人の陽性を3日に発表したばかりだったが、各チームが独自に行った検査の結果を発表する中で、陽性の数はさらに増えている。

 シカゴ・ホワイトソックス(Chicago White Sox)は同日、選手2人の陽性を明かした。こちらも選手名は公表していないが、どちらも無症状で、シカゴ市内で隔離されているという。チームは「選手とスタッフの健康が最優先事項であり、ホワイトソックスはMLBの健康と安全に関する手順に全て従っている」と発表した。

 アトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)も4日、一塁手のフレディ・フリーマン(Freddie Freeman)、投手のウィル・スミス(Will Smith)とトゥーキー・トゥーサン(Touki Toussaint)、万能なピート・コズマ(Pete Kozma)の4人が陽性になったことを発表した。

 フリーマンはその前に行った検査では陰性だったが、その後に症状が出て、3日に検査を行ったところ、陽性となった。

 またブレーブスでは、今季加入したベテラン投手のフェリックス・ヘルナンデス(Felix Hernandez)が、代理人を通じて今季の短縮シーズンには参加しない意向を表明した。ヘルナンデスは今オフ、メジャー昇格時に100万ドル(約1億700万円)が支払われるマイナー契約をブレーブスと結んでいた。

 サイ・ヤング賞(Cy Young Award)受賞経験者では、他にロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)のデビッド・プライス(David Price)も4日にシーズン不参加を発表している。(c)AFP