【7月6日 Xinhua News】中国黒竜江省(Heilongjiang)の草原で、桑慶軍(Sang Qingjun)さんが三輪車から鉄製のシャベルで餌をまいていると、その後からニワトリの群れが飛び跳ねながら追いかけてきた。

 同省綏化市(Suihua)明水県(Mingshui)崇徳鎮(Chongde)茂盛村出身の桑さんは、1979年生まれ。同県は大興安嶺南麓の「集中連片特困地区」(国が指定した広域特殊困難地区)に属する。

 桑さんは昨年6月に30ムー(約2ヘクタール)余りの林地と草原を請け負い、ニワトリの放し飼いを始めた。この市場の将来性に目を付けたことと、村の人々の生活を豊かにしたいという思いがこの事業を始める重要なきっかけとなった。最初のヒヨコを導入して間もない頃、空き時間にニワトリの飼育の様子を撮影したショート動画をネットにアップしたところ、意外にも大きな反響を呼び、桑さんと「ニワトリ部隊」は一夜にしてネットの人気者になった。もともと放し飼いは自然に習った飼育方法という点で需要も多く、供給が追いつかなくなった。

 あれから1年がたち、当初1カ所だった養鶏場は7カ所まで増え、飼養規模も7万羽から30万羽に増えた。桑さんがライブ配信と動画配信を続けた結果、ショート動画のアカウントのフォロワー数は昨年11月の3万人から8万余人にまで増えた。

 桑さんは、今後も飼養規模を拡大し続け、より多くの農家に就業機会を得て、貧困からの脱却を果たしてもらいたいと考えている。(c)Xinhua News/AFPBB News