【7月5日 Xinhua News】アジア開発銀行(ADB)が融資を提供した中国天津市(Tianjin)海河河口地区の汚染防止対策・生態回復プロジェクトはこのほど、債務返済を完了した。これは工事が順調に完成し、海河河口地区の汚染防止対策と生態回復が著しい成果を収めたことを表している。

 プロジェクトは天津港保税区の臨港エリアで実施、海河口南岸地区の汚水処理など五つのサブプロジェクトが含まれる。総投資額約2億2100万ドル(1ドル=約108円)のうち、ADBから1億ドルの融資を受けた。

 整備を経て海河河口地区の環境は大きく改善し、汚水収集・処理率は100%に達した。

 同時に、長さ3キロに及ぶ防波堤の建設により、渤海の土砂が河口地区に堆積するのを防ぎ、船舶の通行や港湾地区の生産作業に有利な環境を提供した。

 さらに、生態湿地公園を造営、これまでに延べ10万人余りの観光客が訪れており、顕著な社会的利益をもたらした。(c)Xinhua News/AFPBB News