【7月2日 AFP】今年の米大統領選で民主党候補指名を確実としたジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領陣営は選挙資金調達額で、再選を目指すドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領陣営を2か月連続で上回った。さらに、2020年第2四半期(4~6月)の調達額でも、トランプ陣営を上回った。1日に公表されたデータで明らかになった。

 バイデン氏と民主党全国委員会(DNC)、関連する資金調達組織は6月、1億4100万ドル(約150億円)もの資金を調達。月間調達額としては過去最高で、トランプ氏と共和党全国委員会(RNC)の調達額を1000万ドル(約11億円)超上回った。

 2020年第2四半期には、両陣営ともに四半期調達額で過去最高を記録。バイデン陣営が2億8210万ドル(約300億円)で、トランプ陣営の2億6600万ドル(約290億円)を上回った。

 バイデン陣営の選挙対策責任者のジェン・オマリー・ディロン(Jen O'Malley Dillon)氏は「この額はジョー・バイデン氏を大統領にしようとする民衆の勢いが急激に高まっていることを示している」と述べた。

 ディロン氏によると、バイデン氏が民主党の指名獲得に必要な代議員を確保した6月、初めて献金を行った人の割合が68%に上ったという。

 政治サイト「リアル・クリア・ポリティクス(RealClearPolitics)」が集計した全米世論調査によると、バイデン氏は支持率でトランプ氏に9.4ポイントの差をつけ、大幅にリードしている。

 さらに、バイデン氏はフロリダ州やペンシルベニア州、ウィスコンシン州など、2016年にトランプ氏勝利の原動力となった激戦州の幾つかでもリードしている。

 有権者は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)とそれに伴う経済危機、人種差別に対する激しい抗議デモへの対応に不満を抱き、トランプ氏の支持率は低下している。(c)AFP