【7月2日 AFP】台湾は1日、ソマリアから1991年に分離・独立を宣言したソマリランドとの間で、相互に代表機関を設置すると発表した。台湾とソマリランドは実質的に独立国家となっているが、国際的に国家の承認は得られていない。

 台湾の呉釗燮(Joseph Wu)外交部長(外相に相当)は、ソマリランドと2月、代表機関を相互設置し、農業、鉱業、保健などの分野で協力していくことで合意したと述べた。

 また同氏はツイッター(Twitter)に「われわれは数千マイル離れているが、自由と民主主義への深い愛を共有している」と投稿した。

 一方、ソマリランドの指導者ムセ・ビヒ・アブディ(Muse Bihi Abdi)氏はツイッターで、今回の決定を歓迎するとし、近いうちに台北に代表機関を開設すると述べた。

 台湾では2016年に蔡英文(Tsai Ing-wen)氏が総統に就任して以来、中国が台湾と外交関係にある国を7か国奪ったため、現在、台湾と外交関係を持つ国は計15か国となっている。(c)AFP