【7月2日 AFP】インドで新型コロナウイルスに感染していた疑いのある花婿(26)が結婚式に臨んだ2日後に死亡し、結婚式と葬儀の参列者100人超が新型ウイルスに感染していたことが分かった。

【あわせて読みたい】熱気はそのまま! 盛大な結婚式をオンラインで

 東部ビハール(Bihar)州の当局は1日、花婿は6月15日に結婚式に臨んだ際、新型ウイルスの症状が出ており、その2日後に死亡したと発表した。

 ビハールの州都パトナ(Patna)の保健当局者は、「これまでに結婚式または葬儀の参列者111人が検査で陽性反応を示した」と述べた。他の参列者については、全員を特定し、隔離したという。

 医師らによると、検査の前に火葬されたため、花婿が感染源かどうかは不明だという。

 花婿はソフトウエアエンジニアで、結婚式の1週間前にニューデリー近郊から実家に戻ったばかりだった。結婚式前に症状が出て、一時的に入院していた。しかし家族が退院させ、300人超を招待して結婚式を行った。

 その2日後、花婿は自宅で死去。葬儀には200人近くが参列した。結婚式と葬儀の両方に参列した人もいる。

 当局によると、花嫁を含む親族の中に検査で陽性反応を示した人は一人もいないという。

 結婚式と葬儀の両方に大勢が参列したことでソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)の規則に違反した疑いがあるとして、当局が捜査を行っている。インドでは新型ウイルスの拡散を抑えるため、結婚式の参列者は50人まで、葬儀の参列者は20人までとされている。(c)AFP