【7月2日 AFP】ラグビー、スプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)の元主将チリボーイ・ラレペレ(Chiliboy Ralepelle)が1日、昨年行われたドーピング検査で禁止薬物ゼラノール(zeranol)の陽性反応を示したとして、8年間の出場停止処分を受けた。

 スーパーラグビー(Super Rugby)のシャークス(Sharks)に所属するHOラレペレは、競技外検査の結果を受けて同国ドラッグフリースポーツ研究所(SAIDS)が下した決定に対し、21日間の不服申立期間が与えられている。

 同国メディアに対しラレペレは昨年、「ゼラノール検査については自分に対する新たな偽の主張であり、私はこれを否定する」と話している。

 ラレペレの不正薬物使用はこれが3度目となるが、うち一つはスプリングボクスが承認したサプリメントに含まれた禁止薬物であったため、その後処分は取り消されている。

 33歳のラレペレは、シャークスでは2018年を最後にプレー機会がないため、先日掲載されたインタビューではラグビー選手としてのキャリアを実質終わったことを認めている。

 2006年に一躍スターダムを駆け上がったラレペレは、スーパーラグビーでの出場時間は10分にも満たなかったものの、プレトリアで行われたニュージーランド戦で19歳にしてスプリングボクスでのデビューを飾った。

 また、この年イングランドのレスター(Leicester)で行われた世界選抜とのツアーマッチでラレペレは、スプリングボクスでは黒人選手として初となる史上最年少の主将を務めた。(c)AFP