【7月1日 AFP】フランスのフィギュアスケート選手、モルガン・シプレ(Morgan Cipres)が13歳の少女への性的虐待をはたらいた疑惑について、米警察が捜査を始めたことが分かった。米紙USAトゥデー(USA Today)が30日に報じた。

 シプレについては昨年12月、2017年12月に同じリンクで練習していた当時13歳の少女に性器の画像2枚を送った疑いが浮上し、米国セーフスポーツセンター(US Center for SafeSport)の調査対象となっていたが、新たな情報提供があったことを受けてフロリダ州パスコ郡保安局(Pasco County Sheriff's Office)が捜査を開始した。被害者とされる少女は「捜査に全面的に協力している」という。

 昨年12月のUSAトゥデー紙では、五輪に出場した実績を持つシプレのコーチ、ジョン・ジマーマン(John Zimmerman)氏とシルビア・フォンタナ(Silvia Fontana)氏が少女と両親を脅し、シプレとヴァネッサ・ジェームス(Vanessa James)のペアの平昌冬季五輪出場に影響が出ないよう、事件を当局に報告しないよう口止めしたと報じられている。

 またヴィニー・ディスペンザ(Vinny Dispenza)氏という別のコーチも関わっていて、こちらは被害者少女を含む2人に対し、ピザをおごるかわりに、写真がほしいというメッセージをシプレに送るよう伝えたとされる。

 USAトゥデーの取材に対し、シプレは「この件については何も話せない。話せることは何もない」とだけ答えていた。

 シプレはジェームズとのペアで五輪に2回出場し、2018年のフィギュアスケート世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2018)では銅メダルを獲得した。(c)AFP