【6月29日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)が、他チームのベンチを不法に撮影したと報じられていた問題で、調査を終えたリーグが罰金110万ドル(約1億1800万円)とドラフト3巡目指名権剥奪の処分を科した。NFLの公式サイトが28日に報じた。

 またチームは新シーズン、内部のカメラクルーによる試合撮影も一切禁止され、上級幹部はNFLの試合方針に関する研修を受けることになった。

 ペイトリオッツは2019年シーズン第14週のクリーブランド・ブラウンズ(Cleveland Browns)対シンシナティ・ベンガルズ(Cincinnati Bengals)戦で、ベンガルズ陣営の様子をカメラクルーが撮影していた疑いが浮上し、調査対象となっていた。

 チームはスカウトを特集した映像を撮っていた際、たまたまベンガルズ側のサイドラインにレンズを向けてしまっただけだと主張していたが、今回処分を下されることになった。

 ペイトリオッツは「映像を他の目的に使うつもりはなかった」「外部の契約撮影スタッフを含むわれわれのカメラクルーが、記者席からフィールドとサイドラインを撮影し、意図せずリーグの方針に違反したことは理解し、把握している」とコメントを発表している。

 一方で米スポーツ専門チャンネルESPNは同日、ペイトリオッツがシーズンMVP獲得歴もあるQBキャム・ニュートン(Cam Newton)と1年間の契約を結んだと報じた。ニュートンは、昨季限りで退団したトム・ブレイディ(Tom Brady)の穴埋めを狙う。

 3月限りでカロライナ・パンサーズ(Carolina Panthers)から放出されたニュートンは、すでにメディカルチェックを通過し、ビル・ベリチック(Bill Belichick)ヘッドコーチ(HC)の下での再起に「意欲」を見せているという。

 31歳のニュートンは2015年にレギュラーシーズンMVPを獲得したが、ここ2シーズンはけがに苦しみ、好調時のプレーを取り戻せずにいた。(c)AFP