【6月28日 AFP】米ホワイトハウス(White House)は27日、ロシアがアフガニスタンで旧支配勢力タリバン(Taliban)系武装勢力に米兵らの殺害で報酬を払っていたとの情報について、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が説明を受けていたとの報道内容を否定した。

 この件は26日に米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が最初に報じた。同紙は匿名の情報筋の話として、トランプ氏がこの調査結果について今年3月に説明を受けたが、どう対応するかまだ決めていないと報じていた。

 ケイリー・マケナニー(Kayleigh McEnany)大統領報道官は、「大統領も副大統領も、ロシアが報酬を支払っていたとする情報について説明を受けていない」として、トランプ氏がこの問題について説明を受けたかのように同紙が誤って報じたと述べた。これによれば、こうした情報が実際に存在する可能性は残る。

 一方でタリバンもこの報道を否定し、今年2月に米政府と締結した和平合意に従っているとの主張を繰り返した。この合意では、来年までにアフガニスタンから外国部隊をすべて撤退させる方針が示されている。

 また在米ロシア大使館もツイッター(Twitter)で、同紙の「根拠のない匿名の告発」が、米ワシントンと英ロンドンのロシア大使館職員の「命に直接の脅威をもたらした」と非難した。(c)AFP