【6月27日 AFP】2023年に開催されるラグビーW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)の主催者は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で国際テストマッチが中断されている状況を受けて、2019年のW杯日本大会終了時点の世界ランキングでシード順位を決める方針を示している。

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 2023年9月8日から10月21日まで開催されるフランス大会には、すでに12か国が出場権を獲得しているものの、シード順位はまだ確定しておらず、各国のテストマッチが中断されていることで最新ランキングの計算に問題が浮上している。

 大会組織委員会のクロード・アチェ(Claude Atcher)最高経営責任者(CEO)は、オンライン会見で、「今季のシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2020)が完了して11月のテストマッチが実施されなければ、ドローの基準となるランキングは2019年のW杯終了時のものになるだろう」と述べた。

 日本大会における各プールの上位3チームは、自動的に2023年大会の出場資格を満たしている。その内訳はシックスネーションズに参戦する欧州6か国(イングランド、ウェールズ、アイルランド、フランス、スコットランド、イタリア)と、スーパーラグビー(Super Rugby)の南半球4か国(南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチン)、そしてフィジーと日本となっている。

 2019年の世界ランキングに戻されることになれば、日本大会では準々決勝で敗退しながら、現在は4位争いをしているフランスとアイルランドが不利な状況に置かれる可能性がある。(c)AFP