【6月27日 AFP】オーストラリアのソフトウエア企業アトラシアン(Atlassian)は25日、シドニーに新たな本社となる世界一高いハイブリッド木造ビルを建設すると発表した。

 ビルは高さ180メートルの40階建てで、建設には軟木材を何層にも重ねて圧縮した構造材が使われる。正面部分はガラスと鉄製の装飾が施され、最上部には屋上庭園が設置される。

 設計は米ニューヨークの建築事務所「ショップ(SHoP)」とオーストラリアの建築事務所「BVN」が担当。ビルの電力は全て再生可能エネルギーで賄われ、ソーラーパネルも設置されるほか、正面部分には自動遮蔽(しゃへい)の窓が取り付けられる。

 軟木材を組み合わせる技法、マスティンバー建築(Mass Timber Construction)についてアトラシアンは、ビルの二酸化炭素排出量を減らすために重要な技術だと説明している。

 建設工事は来年始まり、竣工(しゅんこう)予定は2025年。アトラシアンは本社ビルについて、従業員4000人が働く予定で、シドニーの新たなハイテク地区のハブになるとしている。

 映像は発表されたビルの完成予想動画(ビデオグラフィック)。アトラシアン社と設計を担当する建築事務所「ショップ」、「BVN」が提供。(c)AFP