【6月24日 AFP】韓国国防省は、朝鮮戦争(Korean War)の開戦から70年の節目を翌日に控えた24日、同戦争で死亡した147人の韓国人兵士の遺骨が帰還したと発表した。

 朝鮮戦争は1950年6月25日、米国が支援する韓国に北朝鮮が侵攻して始まった。同省によると、3年間続いたこの戦争で、北朝鮮軍の52万人、韓国軍の13万7000人、米軍の3万7000人が犠牲になったという。

 24日には、韓国軍兵士147人分の遺骨が、米ハワイから韓国の軍用機で送還された。これらの遺骨は、北朝鮮が過去30年の間に発見し、米国に送っていた。

 機内を捉えた写真には、兵士一人一人の小さなひつぎが韓国旗に包まれ、各座席に置かれている様子が写っている。

 遺骨は、ハワイで米韓が合同で行った法医学調査により、韓国人のものと鑑定された。ただ身元が判明したのは7人だけで、当局はさらなる身元特定を進めるため、調査を続けるとしている。

 身元が明らかになったこの7人と、同じ鑑定で米国人と特定された6人には、25日の式典で従軍記章が授与されることになっている。(c)AFP