【6月22日 AFP】韓国女子ゴルフツアー、起亜自動車韓国女子オープン(The 34th Kia Motors Korea Women's Open)は21日、仁川(Incheon)のベアーズベスト青蘿GC(Bear's Best CheongNa Golf Club、パー72)で最終日が行われ、元世界ランキング1位の柳簫然(So Yeon Ryu、ユ・ソヨン)が優勝し、賞金全額の2億5000万ウォン(約2200万円)を新型コロナウイルスの慈善事業に寄付した。

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 最終日をイーブンパーで回り、通算12アンダーで金孝周(Hyo Joo Kim、キム・ヒョージュ)を1打差の2位に抑えた柳は、ホールアウト後に賞金の寄付を発表した。

 地元メディアによると、過去にも頻繁に賞金をチャリティーに送っていた29歳の柳は「前の日の夜から寄付のことを考えていた」といい、「表彰式の前にお母さんに電話して、発表するからあまり驚かないでねと伝えた。私と同じくらい喜んでくれた」と話した。

「個人的に非常に重要な大会だったので、ポジティブな目標があったらより良いプレーができるかなと思った。それで昨晩思いついた」

 また韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)によれば、柳は自身のインスタグラム(Instagram)で「今KLPGAのゴルファーが出場しているすべての大会はボーナスのようなもの」「自分たちはボールを打てばいいだけだが、その一方で多くの人が苦しんでいる。この寄付金は新型ウイルスの復興基金に送られる」とコメントした。

 一方、柳がメジャー通算2勝を記録している米国女子ツアーは、2月中旬のオーストラリアン・オープン(ISPS Handa Women's Australian Open 2020)を最後に新型ウイルスの影響で中断している。柳は同大会で34位タイに入っていた。(c)AFP