【6月20日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のワシントン・ウィザーズ(Washington Wizards)と米女子プロバスケットボール(WNBA)の昨季覇者ワシントン・ミスティクス(Washington Mystics)に所属する選手が19日、公民権運動の指導者マーティン・ルーサー・キング(Martin Luther King Jr.)牧師の記念碑まで行進し、社会的正義の改革を訴えた。

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 ウィザーズのスター選手であるブラッドリー・ビール(Bradley Beal)、ジョン・ウォール(John Wall)、そして八村塁(Rui Hachimura)に加え、ミスティクスのガード、ナターシャ・クラウド(Natasha Cloud)は、1865年に米テキサス州で南北戦争(American Civil War)の北軍が奴隷たちに解放を告げたことを記念する「ジューンティーンス(Juneteenth)」を迎えたこの日、首都ワシントンを行進した。

 ビールは「自分たちには声、プラットフォームがある。それは、自分たちが利用できる手段の一つだ」とすると、「(行進するのは)警察の暴力、人種差別、教育、刑務所改革などの社会問題を訴えるためだ」「一つの物事を解決する上で最も難しいのは、また次がやってくること。これらの物事には忍耐と、人々が変革に全力を尽くすことが必要だ」と語った。

 キング牧師の記念碑は、警察の拘束下で死亡したジョージ・フロイド(George Floyd)さんの事件後に起きている「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」の抗議デモが最も盛んな広場からわずか数ブロックの場所にある。

 今季のNBAはフロリダ州オーランド(Orlando)の隔離された環境において、ウィザーズを含めた計22チームで来月に再開されることになっている。(c)AFP