【6月17日 AFP】(写真追加)北朝鮮は17日、前日の南北共同連絡事務所爆破に続き、韓国との軍事境界線がある非武装地帯(DMZ)に監視所を再配備し、周辺での軍事演習を再開すると予告した。

 北朝鮮は韓国への非難を繰り返す中、韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領からの特使派遣の申し出を拒否した。

 国営朝鮮中央通信(KCNA)は、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン、Kim Yo-Jong)氏が文大統領の申し出を「無神経で陰険な提案」と呼んだと報じた。

 北朝鮮側は韓国入りしている脱北者らによる北側へのビラ散布をめぐり、韓国政府を激しく非難する中、共同連絡事務所の爆破を行った。朝鮮人民軍は、韓国側へのビラ散布を準備しているとも発表した。

 同軍報道官は、開城(ケソン、Kaesong)工業団地と金剛山(Mount Kumgang)観光地区に連隊級の部隊を派遣する他、「最前線の警備を強化」するため、2018年の南北合意に基づいてDMZから撤去した監視所を再び設置し、砲兵隊は海上を含む「あらゆる種類の通常軍事演習」を再開する方針だと明らかにした。(c)AFP