【6月17日 AFP】陸上男子短距離の世界王者クリスチャン・コールマン(Christian Coleman、米国)が16日、2019年12月にまたしても薬物検査を受けず、出場停止の危機に直面していることを明かした。

 米短距離界のスター選手であるコールマンは、居場所に関するルールに過去3回違反し、昨年はかろうじて処分を逃れていたが、昨年12月9日にも同じ違反を犯していたことが今回分かった。

 コールマンは自身のツイッター(Twitter)アカウントで、違反理由に関する主張が陸上競技の不正防止機関「アスレチックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」に認められなかったことを明かし、「違反の繰り返しで出場停止処分を科される可能性がある」と記した。メッセージには、AIUから送られてきた検査不実施の正式通知とおぼしき資料も添付されている。

 違反が認定されればコールマンは最大2年間の出場停止を受ける可能性があり、そうなれば2021年の東京五輪出場も不可能になる。

 世界反ドーピング機関(WADA)の規則では、抜き打ち検査を受けられないか、居場所情報の書類提出の締め切りに遅れたケースが12か月の間に3回あると、ドーピング違反とみなされる。

 コールマンはすでに2018年6月6日、2019年1月16日、同年4月26日に違反を犯しているが、前回は細かな規則を駆使し、違反日はその四半期の1日目として計算すべきだという主張が認められたため、最初の違反が2018年4月1日ということになり、12か月で3回のルールがぎりぎり当てはまらなかった。しかし今回は、昨年1月と4月、そして12月で期間が判定される。(c)AFP