【6月13日 AFP】バングラデシュ南東部のテクナフ(Teknaf)で12日、絶滅の危機にひんしているアジアゾウが高電圧の電線に接触して感電死した。

 地元議員のラシェド・マハムド・アリ(Rashed Mahamud Ali)氏によると、死んだのは成体の雄のゾウで、未明に私有地を横断していところ、牙が1万ボルトの電線に接触したという。同氏はAFPに「午前3時ごろゾウの叫び声を聞いて人々が駆けつけた」と話した。

 バングラデシュの同地域はコックスバザール(Cox's Bazar)を中心に、代々、ミャンマーとの間を往復するゾウの移動ルートとなっていた。しかし、都市の拡大やミャンマーから流入したイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)難民約100万人を収容するキャンプの造成でゾウと人間の接触が増え、命を落とすゾウや人間が増えている。(c)AFP