ガラスのチューブ内を移動する流体で時間を示すユニークな機械式複雑時計のHYT。「Ho」ファミリーに今年加わった新作は、流体も含め、ケースやダイアル、ストラップもすべてブラックで統一するという、これまでになくアバンギャルドなスタイリング。カラフルな流体や明るく軽快なHYTとはまったく対照的なイメージを打ち出す。
時間の読み取りは黒い流体の位置をケース側面に配された数字に対応させて行うが、ガラス管の下のオレンジの蛍光物質が黒い流体の見えを補う仕組み。手巻き、パワーリザーブ約65時間。ブラックDLCステンレススティール、ケース直径48.8㎜、30m防水。税別619万円。5月発売予定。
文=菅原 茂(時計ジャーナリスト)
(ENGINE2020年7・8月合併号)
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