【6月10日 AFP】11日に開幕する米国男子ゴルフツアー(US PGA Tour)の再開戦、チャールズ・シュワブ・チャレンジ(Charles Schwab Challenge 2020)で、1分間の黙とうを毎ラウンド行い、人種差別や社会の不公正に対する抗議活動を支持する姿勢を示すことになった。

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 PGAツアーはテキサス州フォートワース(Fort Worth)のコロニアルCC(Colonial Country Club、パー70)で行われる同大会で、新型コロナウイルスの感染拡大による中断から3か月ぶりに再開する。

 ツアーは、黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)さんが警察の拘束下で死亡したミネソタ州の事件以降、米国内外で広がっている抗議活動を意識して、大会で1分間の黙とうを行う。

 また、白人警官に首を膝で8分46秒間押さえつけられたフロイドさんを悼み、午前8時46分のスタート時間には選手を組み込まず、空白とすることも決めた。ツアーは公式ウェブサイトで、「人種差別や社会的不公正を終わらせようという声や、その努力を増幅する継続的な取り組みの一環」だと話している。

 フロリダ州ポンテ・ベドラ・ビーチ(Ponte Vedra Beach)のTPCソーグラス(TPC Sawgrass、パー72)で同時に再開する下部ツアーでも、同じ試みを実施する。

 PGAツアーのジェイ・モナハン(Jay Monahan)コミッショナーは前週、ツアーとしてあらゆる手を尽くし、スポーツ界の多様性と包括性を支持していくと話した。コミッショナーは「現状は正しくないし、われわれも解決の力になりたい。話し合いを始めよう」「選手や同僚の声にしっかり耳を傾けることを今すぐ始めようじゃないか」と呼びかけている。(c)AFP