【6月10日 AFP】サッカードイツカップ(German Cup 2019-20)は9日、準決勝が行われ、4部のザールブリュッケン(FC Saarbruecken)はホームでブンデスリーガ1部のバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)に0-3で敗れた。

 今大会でケルン(1. FC Cologne)やフォルトゥナ・デュッセルドルフ(Fortuna Dusseldorf 1895)の1部勢を破り、4部チームとして初めて準決勝進出を果たしていたザールブリュッケンだったが、その快進撃に終止符が打たれた。

 公式戦は3月以来だったザールブリュッケンのルーカス・クヴァスニオク(Lukas Kwasniok)監督は、ベルリンのオリンピアシュタディオン(Olympiastadion)で行われる決勝に進出できれば、「イエスの復活」に匹敵すると話していたが、奇跡は起きなかった。

 ザールブリュッケンは無人の本拠地で、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2010-21)出場権が与えられるリーグ戦でのトップ4入りを目指すレバークーゼンに序盤から支配され、簡単に対応された。

 クヴァスニオク監督はスカイ・ドイツ(Sky Germany)に「われわれは敗れた。とりわけ精神面に良くない結果だ。チームに粘り強さが見られなかったことが気になった」と語った。

 ザールブリュッケンはムサ・ディアビ(Moussa Diaby)とルーカス・アラリオ(Lucas Alario)にゴールを決められ、キックオフから20分以内に2失点を喫した。

 どちらのゴールもケレム・デミルバイ(Kerem Demirbay)が起点となり、特にディアビの先制点をお膳立てしたパスは、両チームのクオリティーの差を浮き彫りにするものだった。

 ザールブリュッケンは序盤の連続失点から立ち直ることができず、60分前には再びデミルバイのアシストからカリム・ベララビ(Karim Bellarabi)に3点目を決められた。

 10日に行われる準決勝のもう1試合では、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)がホームでフランクフルト(Eintracht Frankfurt)と対戦する。この試合の勝者とレバークーゼンが、7月4日に決勝で激突する。

 レバークーゼンのピーター・ボス(Peter Bosz)監督は、スカイ・ドイツに「一切疑っていなかったが、ザールブリュッケンに敬意を払わねばならない。選手たちは集中し、最初の2ゴールで試合は決まった」とコメントした。

「決勝でプレーするチャンスはそう多くない。勝利を目指して戦う。それこそが次の仕事だ」 (c)AFP