【6月7日 Xinhua News】中国遼寧省(Liaoning)大連市(Dalian)で1日、中国一重集団大連核電石化が製造を請け負った中国初の3千トン超「スラリー床鍛接水素化反応器」が完成し、設置先に向けて出荷された。

 水素化反応器は石油精製装置の最も中心的な設備となる。同社傘下の石化装備公司、馮東旭(Feng Donxu)副総経理は「油田で産出した重質原油を水素化反応器で水素化精製して得た高品質な軽質石油は、日常的に使われるガソリンやディーゼルオイルを精製する基礎となる」と説明した。

 今回製造された水素化反応器は重さ3千トン以上、長さ70メートル以上、外径6・15メートルで、単体での重量が世界で最も大きく、生産能力が世界で最も高い「スラリー床鍛接水素化反応器」となっている。

 水素化反応器は浙江省(Zhejiang)舟山市(Zhoushan)まで海上輸送され、浙江石油化工が進める年間生産量4千万トンの石油精製一体化第2期プロジェクトの中心的設備となる。同プロジェクトでは同様の大型設備6台を必要としており、残り5台の製造も進められている。(c)Xinhua News/AFPBB News