【6月7日 Xinhua News】中国衛星ナビゲーションシステム管理弁公室は、北斗衛星測位システム(BDS)の54基目となる衛星が軌道上試験とネットワーク接続確認を終え、測位網での運用を開始したと発表した。

 同衛星は3月9日に西昌衛星発射センターから打ち上げられた北斗ナビ3号システムの静止地球軌道衛星で、中国空間技術研究院が開発した。中国衛星ナビゲーションシステム管理弁公室は、同衛星は位置測定・航法・時刻サービスを提供するとともに、システムの安定性を向上させる目的を担っていると説明している。

 中国陝西省(Shaanxi)にある西安衛星測量制御センターの情報筋は、同センターが同衛星のメンテナンス支援を行っていることを明らかにした。

 北斗衛星測位システムは中国が独自に開発・運用している全地球測位システムで、6月に55基目となる最後の北斗衛星が打ち上げられると、システムは完了する。衛星と打ち上げロケットはすでに発射場に移送されており、打ち上げ準備が進められている。(c)Xinhua News/AFPBB News