【5月31日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis)は30日、新型コロナウイルスの感染拡大が収束した後の世界に「より公正な社会」を構築するよう求め、「貧困のパンデミック(世界的な大流行)を終わらせる」ための行動を人々に呼びかけた。

 教皇はペンテコステ(聖霊降臨祭)に合わせて発表したスペイン語のビデオメッセージで、「このパンデミックを脱した時、私たちはこれまでしてきたことをこれまで通り続けることが不可能となるでしょう。そう、すべてが変わってしまうのです」と語った。

 また、人々が心を開き、今回の危機から「私たちは一つの人類」という重要な教訓を得る必要があると述べ、これからは特に従来見捨てられてきた最貧困層のために新たな社会を築く義務があると続けた。

「より公正でキリスト教的な精神を表す社会を、名ばかりではなく現実に力を合わせて築いていかなければ、この苦しみはすべて無価値となるでしょう」と述べ、「この世界における貧困のパンデミックを終わらせる」ための行動を呼びかけた。(c)AFP