【5月27日 AFP】19-20ドイツ・ブンデスリーガ1部は26日、第28節が行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)はヨシュア・キミッヒ(Joshua Kimmich)の得点が決勝点となり、アウェーで2位ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)に1-0で勝利した。残りあと6試合のバイエルンは2位との勝ち点差を7にまで広げ、8連覇に向けて大きな一歩を踏み出した。

 キミッヒの鮮やかな一撃は無観客での一戦の前半終了間際に生まれ、大声援の後押しを欠いたドルトムントはバイエルンに重圧をかけるチャンスを逃した。

 華麗なループシュートを決めたキミッヒは、「ひどく重要だった。みんなが事の重大さを分かっているか辺りを見回した」と振り返った。

 昨年11月に行われたホームゲームでもドルトムントを4-0で下したバイエルンは、ここ最近の直接対決での好成績を維持した。

 ドルトムントのキャプテンを務めるDFマッツ・フンメルス(Mats Hummels)は、「これでバイエルンだけが今後の行方を決められる」とコメントした。「鮮やかな瞬間によって試合が決まることは時折あるが、きょうはそれにあたる」

 この一戦を前に、リーグ戦10試合で10ゴールを挙げていたFWアーリング・ブラウト・ハーランド(Erling Braut Haaland)は、水も漏らさぬバイエルン守備陣を前にインパクトを残すことができなかった。

 ジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)とダビド・アラバ(David Alaba)にスペースを与えてもらえず、中盤のキミッヒとレオン・ゴレツカ(Leon Goretzka)にほとんどのパスを遮断されたハーランドは、ボアテングに強烈なタックルを受けると70分ごろに負傷交代となった。

 ハーランドはキックオフ直後、GKマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)の股を抜くシュートでゴールに迫ったが、これがゴールライン上でボアテングにクリアされており、状況は違ったものになっていた可能性もあった。

 試合を支配したバイエルンは43分、キミッヒがゴールまで約18メートルの距離から相手GKロマン・ビュルキ(Roman Burki)を破るループ弾を決めた。

 他の試合では、ホームでDFマリン・ポングラチッチ(Marin Pongracic)に2ゴールを許すなどしたバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)がVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)に1-4で敗れ、5位に順位を下げた。

 一方、17位ヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)と0-0で引き分けたボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)がレバークーゼンを抜き、4位に浮上している。

 また、フランクフルト(Eintracht Frankfurt)は終盤にティモシー・チャンドラー(Timothy Chandler)と鎌田大地(Daichi Kamada)がそれぞれゴールを挙げ、SCフライブルク(SC Freiburg)と3-3のドロー。ホームでなんとか勝ち点を拾った。(c)AFP/Ryland JAMES