【5月24日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のミヒャエル・ツォルク(Michael Zorc)スポーティング・ディレクター(SD)は23日、MFマリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)が今シーズン限りで退団すると明かした。

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 ツォルクSDは、2-0で勝利したVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)とのアウェーゲーム前に今回の決定を明かし、スカイ・ドイツ(Sky Germany)に対して「建設的な対話の末に一緒に下した決断だ。マリオは人間的に本当に素晴らしい選手だ」と話した。

 ドルトムントのアカデミーから頭角を現したゲッツェは、2012年にチームの国内2冠に貢献した後、2013年にバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に移籍。しかし新天地では定位置をつかめなかった。

 その後2016年にドルトムントに復帰したが、翌年には代謝障害で数か月にわたって戦列を離脱。今季は1月にアーリング・ブラウト・ハーランド(Erling Braut Haaland)が加入してから出場機会は少なく、リーグ戦での先発は数試合と不本意なシーズンを送っていた。

 そうした中でチームを率いるルシアン・ファーブル(Lucien Favre)監督は22日、ゲッツェが先発の座を獲得するのは「難しい」との見解を示し、先月には元ドイツ代表のローター・マテウス(Lothar Matthaeus)氏が、現在27歳の同選手はブンデスリーガを離れてキャリアの再生を目指したらどうかと話していた。

 マテウス氏は、「今日において、もう彼のサッカーのスタイルは需要がない」「特にドルトムントなど多くのトップクラブのサッカーについていくスピードが足りない」とスカイのコラムの中で評し、「イタリアのリーグなら彼に合う可能性はかなり高い」と記していた。(c)AFP