【5月24日 AFP】アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)は、24日から始まるイスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」明けの祝祭「イード・アル・フィトル(Eid al-Fitr)」の3日間、停戦すると発表した。

 タリバンは2月29日に米国との画期的な和平合意に署名した後もアフガニスタン国軍との戦闘を続けており、停戦発表は驚きをもって受け止められた。

 アシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領はタリバンの発表を歓迎し、軍に停戦を命じた。米政府のザルメイ・ハリルザド(Zalmay Khalilzad)アフガン和平担当特別代表は、停戦は「見逃すことができない極めて重大な機会だ」と述べた。

 2001年の米軍侵攻以降、これまでにアフガニスタンで停戦が実施されたのは、2018年のイード・アル・フィトルの3日間のみだった。この時はガニ大統領が提案し、タリバン側が受け入れた。

 当時の短い停戦中、アフガニスタンは喜びにあふれ、タリバンの戦闘員、治安部隊員、そして市民たちが抱き合い、アイスクリームを分け合って一緒に自撮り写真を撮るという、それまでは想像もできなかった光景が繰り広げられた。(c)AFP/Emal HAIDARY