【5月23日AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領政権が、ロシアや中国へのけん制として1992年以来となる核実験の実施について協議したと、米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)が22日、報じた。

 報道によると、匿名を条件に取材に応じた政権の幹部1人と元高官2人は、今月15日の会議で協議されたと述べたという。

 これに先立ち一部の米当局者らは、ロシアと中国が低出力核実験を実施したと主張していたとされる。だが、両国政府はこれを否定しており、米政府も証拠を提示していない。

 政権幹部は、米国が核兵器をめぐるロシアや中国との協定を模索する中、米政府が「迅速に実験する」能力を示すことは有益な交渉戦略になると話す。

 ただ、会議ではいかなる合意にも達せず、協議が現在も継続中であるかどうかは情報筋の間で見解が分かれている。(c)AFP