【5月22日 AFP】新型コロナウイルスの影響で中断されているボクシングの試合が、6月に米ラスベガス(Las Vegas)で再開される可能性が出てきた。ネバダ州アスレチック・コミッション(NAC)が、27日に行われる会議で試合の申請について検討することになった。

 新型コロナウイルスに伴うソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)の措置が維持される中、対面形式ではなく電話で行われるこの会議は、3月14日に同州内であらゆる格闘技が中断されてからは初めての開催となる。

 議題には「観客の入場なしで行われる大会に向け」、ボクサーや陣営を保護するための正式なプロトコルの検証が含まれている。

 また、5月30日と6月6日にラスベガスでの試合開催を求めているダナ・ホワイト(Dana White)代表率いる総合格闘技「UFC(Ultimate Fighting Championship)」からの申請や、ボブ・アラム(Bob Arum)氏が代表を務めるトップランク(Top Rank)社による、6月9日のMGMグランド・ガーデン・アリーナ(MGM Grand Garden Arena)でのボクシング開催の要求についても検討される見通しとなっている。

 申請が承認されるかは、ネバダ州のスティーブ・シソラック(Steve Sisolak)州知事が3月にすべてのカジノを含め、州全体を封鎖した後、NACが課した制限を解除、あるいは修正できると判断するかどうかにかかっている。

 ネバダ州は今月に入り、段階的な業務再開プロセスを開始させた。

 米スポーツ専門チャンネルESPNによれば、アラム氏は6月9日と同11日にラスベガスでの試合開催を望んでおり、これらの試合は同チャンネルで放送されるという。これまでのところ、出場が見込まれる選手については発表されていない。(c)AFP