【5月14日 AFP】アフガニスタンで14日、軍事基地に対する爆弾攻撃があり、旧支配勢力タリバン(Taliban)が犯行声明を出した。同国では12日、複数の襲撃が発生して大勢の死者が出たことを受け、政府がタリバンに対する軍事作戦を再開するよう命じたばかりだった。

 国防省は、現場は東部ガルデズ(Gardez)の軍事基地で、自爆犯が爆弾を積んだトラックを起爆させ、一般市民5人が死亡したと発表した。

 一方ガルデズ市関係者らによると、兵士も少なくとも1人死亡し、さらに軍関係者を含む24人が負傷したという。

 これに対し、被害の規模を誇張することが多いとされるタリバン側は、「兵士数十人が死傷した」と主張し、民間人が死亡したという報道は否定した。

 2日前の12日には、首都カブールの病院が襲撃され、乳児と看護師らを含む少なくとも24人が死亡。さらに東部ナンガルハル(Nangarhar)州でも、葬儀を狙った自爆攻撃が発生し、参列者32人が死亡していた。

 これらの事件を受け、アシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領は、タリバンとの和平交渉を促進するために「守り」に徹していた最近の姿勢を転換し、攻撃を再開するよう命令。

 タリバンは12日の事件については関与を否定しており、攻撃を受ければ反撃する「準備は万全」だと警告していた。(c)AFP/Adnan Rahimi