【5月2日 AFP】北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は2日、同国の最高指導者、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が1日、平安南道(South Pyongan Province)順川(Sunchon)にある肥料工場の竣工(しゅんこう)式に出席したと報じた。映像は国営朝鮮中央テレビ(KCTVが放送したものの一部。

 金氏が公の場で活動した様子を国営メディアが報じたのは約3週間ぶり。金氏についてはその間、健康状態をめぐる臆測が飛び交っていた。

 KCNAは、金氏が竣工式に出席し、テープカットを行ったと報道。全参加者から喝采を受けたと伝えた。金氏は工場の視察も行い、製造過程について説明を受けたという。

 金氏は「深い感情」をもって、祖父の故金日成(キム・イルソン、Kim Il-Sung)国家主席と父の故金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記が「現代的な肥料工場が建設されたことを知ったら非常に喜ぶだろう」と語ったとされる。

 竣工式には金氏の妹で最も親しい助言者でもある金与正(キム・ヨジョン、Kim Yo-Jong)氏ら幹部も出席した。

 金氏は4月11日の朝鮮労働党政治局会議を最後に公の場に姿を現していなかった。国営メディアは翌12日、金氏が空軍の戦闘機を視察したと報じていた。(c)AFP