【4月29日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)からドラフト指名を受けたキッカーのジャスティン・ロールワッサー(Justin Rohrwasser)は28日、反政府の極右準軍事組織を表すタトゥーを消すと誓った。

 23歳のロールワッサーは18日に行われたNFLドラフトで5巡目指名を受けた直後、左前腕に彫ったタトゥーをめぐり、自身が議論に巻き込まれていることを知った。

 このタトゥーは、銃を所持する権利を主張し、市民権に関する監督機関によって「反政府」組織に分類される右翼団体「スリー・パーセンターズ(Three Percenters)」を表している。

 地元テレビ局が28日に放送したインタビューの中で、ロールワッサーは18歳のときに彫ったタトゥーが意味するものを完全には理解していなかったと述べた。

 当初は、このマークが米独立戦争(American War of Independence)で英国軍と戦った米国の入植者に関係するものだと思っていたといい、「英国政府に向かって立ち上がった入植者の割合だと説明された」「『なんて米国人らしく、愛国心ある感情なんだ』という感じだった。僕は軍人の家庭に生まれたから、それがとても心に響いたと思っていた」と語った。

 しかしロールワッサーは、ペイトリオッツからのドラフト指名を喜ぶ中で、「スリー・パーセンターズ」に関する多くのことをすぐに見つけたと述べた。

 ツイッター(Twitter)では、このグループが2017年にバージニア州シャーロッツビル(Charlottesville)で起きた白人至上主義者らによる衝突事件に関与していたことも指摘されている。

 ロールワッサーは「それの関連を初めて知ったのは土曜日だった」と続けた。「知った直後、いやその瞬間に僕は自分の体からこのタトゥーを完全に消さなければならないと思った。隠すと言ったが、体から消したい。知らずに彫った自分が恥ずかしい」

「僕の擁護を強いられている家族全員に対して申し訳なく思う。家族を不名誉な立場に置いてしまったことは、これからの人生を含めても最大の後悔の一つだ。申し訳なく思うし、今回の件から学んで責任を取るつもり。それに関するどんなことも本当の僕を示すものではないし、皆さんに理解していただけたらうれしい」 (c)AFP