オフィシャルな発表によると、パネライの2020年のテーマは「ルミノール マリーナ」のフルリニューアル。1年をかけて新生「ルミノール マリーナ」を発表していく計画だというからファンにとっては興味深いに違いない。まずその第1弾は「ルミノール マリーナ カーボテックTM 44MM」。以前よりパネライの未来を語る先端素材として期待されるカーボテックTMを使ったモデルが手に入りやすくなったのはなにより朗報といえる。今後もミリタリーオリジンの歴史的なデザインとハイテクを融合した新世代モデルが続々と登場するかもしれないから目が離せない。
フルリニューアル第1弾は、カーボンファイバーとピークを高圧圧縮したハイテク素材のカーボテックTMをケースに、サンドイッチ構造のダイアルの数字とバーインデックスにグリーンに発光するブルーのスーパールミノヴァを採用したこのモデル。ミリタリーよりも都会的でスタイリッシュな印象が際立ち、なんともお洒落。自動巻き。パワーリザーブ3日間。ケース直径44㎜、30気圧防水。税別142万円。
ミリタリーのパネライを好む愛好家にはこのミリタリーグリーンのダイバーズがお勧めだ。自動巻き。パワーリザーブ3日間。ステンレススティール、ケース直径42㎜、30気圧防水。税別96万円。限定500本。
独自設計の高性能ムーブメントも出揃い、その開発も一段落したのか、今年は「ルミノール マリーナ」のリニューアルに取り組むという。ハイテク素材の点でも最先端をゆくパネライだから、そうした素材の新世代モデルでパネライに「再入門」したら、気持ちもぐっと若返るのでは?
時計のみならず、ファッションにおいても盛り上がりを見せる注目カラーのグリーン。それだけにミリタリーグリーンのダイヤルと見事なまでに色が揃えられたストラップをまとった新作に興味津々。逞しさとエレガンスさを併せ持つこちらには、ジャケット&カーゴパンツのコーデなんてハマりそう。
文=菅原 茂(時計ジャーナリスト)/前田清輝(ENGINE編集部シニア・エディター)
(ENGINE2020年6月号)
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