【4月24日 CNS】新型コロナウイルスの感染拡大の中心地となった中国・湖北省(Hubei)は、感染症対策を進めるとともに、経験を国際社会と積極的に共有している。これまでイタリア、ドイツ、米国など20の国・地域との間で感染症対策に関する専門家テレビ会議を30回余り開いてきた。

 湖北省の医療、感染症、科学研究の専門家は連日、感染症の流行病的特徴、予防抑制戦略、臨床治療、重症救急治療など多岐にわたる問題について、国外の同業者に開示し、経験を共有している。華中科技大学(Huazhong University of Science and Technology)付属同済医学院協和医院(Union Hospital)は重症救急治療、医療従事者防護などの資料を外国語版、動画などで作成し、パッケージで国外の同業者に配布した。

 これに対し、各国の専門家は肯定的な評価を下している。アルジェリアの保健当局の責任者は、在アルジェリア中国大使館に対し謝意を表し、「湖北省の専門家の感染症対策の経験は豊富で、苦境にあるアルジェリアは中国から送られた支援を忘れない」とメッセージを送った。

 感染症の襲来を受けている国・地域に対し、湖北省は人ごととはせず、かつて湖北省が感染拡大の中にあった頃に救いの手を差し伸べてくれた友好的な省や州、都市、組織に対して援助と慰問を行っている。

 黄岡市(Huanggang)はポーランドのピアセチュノ市(Puaseczno)、フィリピンのイムス市(Imus)、クロアチアのオシエク市(Osijek)などの友好都市に慰問状を送り、感染症対策の経験を共有、緊急に必要な物資を援助し、国際協力を進める真摯(しんし)な願いを表した。

 襄陽市(Xiangyang)は、感染が最も深刻だった時に、クロアチアの自動車会社リマック(Rimac)社から3000枚のマスクを寄贈された。現在、クロアチアの感染症対策物資は不足しているため、襄陽市は2万枚のマスクを調達し、クロアチアの首都ザグレブに送った。

 湖北省の対外事務担当部門の責任者によると、湖北省は引き続き感染症対策を行い、海外の対策を支援し、世界の公衆衛生に貢献していくとしている。(c)CNS-湖北日報/JCM/AFPBB News