【4月20日 AFP】ナイジェリア北部カツィナ(Katsina)州で、100台以上のオートバイに乗った集団が複数の農村を襲撃し、47人を殺害した。大統領府と地元警察が19日、明らかにした。

 カツィナ州の警察は、オートバイに乗った集団は村々を「組織的かつ同時多発的に襲撃」したと述べ、18日未明にサファナ(Safana)など3地区の村々が襲われたと説明した。

 ムハマドゥ・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領の報道官も、この襲撃事件を確認し、集団を「盗賊」と非難している。

 カツィナ州警察によると、19日には同地域に兵士や警官から成る治安部隊が配備された。

 集団は、同地域で牛の窃盗や身代金目的の誘拐を専門に行っている犯罪組織のメンバーらとみられる。

 警察によると、村人らは最初の襲撃で強く抵抗して集団を撃退したが、日本時間18日午前11時30分ごろ、集団はオートバイ約150台に乗って戻ってきたことも明らかになった。オートバイ1台につき2、3人が乗っていたという。

 住民たちが警察に語ったところによると、集団は村々で銃を乱射し、家屋に火を放ったという。

 カツィナ州は、ブハリ大統領の出身地でもある。

 集団はカツィナ州、ザムファラ(Zamfara)州、カドゥナ(Kaduna)州、ナイジャー(Niger)州にまたがる森林地帯のルグ(Rugu)に複数の野営地を置いており、そこから4州各地への襲撃を繰り返している。

 2月には襲撃で30人が死亡した。(c)AFP