【4月20日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のキャプテンを務めるGKマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)は19日、ここ数週間、停滞していると報じられている契約延長交渉について「いら立っている」と同国メディアに明かした。

 34歳のノイアーは独紙ビルト(Bild)に「このチームに来てから話し合ってきたことは、すべて外に漏れなかった。リークしたことは一度もない」とコメントした。

「しかし今は、話し合っていることの詳細がしばしばメディアに載り、事実でないことも多い。そのことにいら立つ。バイエルンらしくない」

 めったにないノイアーの率直な発言は、契約延長交渉が行き詰まっていると広く報じられる中でのものだった。

 仮に交渉が決裂すれば、ノイアーは今季限りで退団となる可能性もあり、イングランド・プレミアリーグのチームの関心を引くことになるかもしれない。

 ノイアーと代理人のトーマス・クロート(Thomas Kroth)氏は、年俸2000万ユーロ(約23億円)の5年契約を要求しているとビルトは報じている。

 19日のインタビューの中で、そうした詳細について否定したクロート氏は、「新型コロナウイルスによる危機の間、大きな打撃を与えるであろう要求は突きつけて」いないと語った。

 2011年にシャルケから加入したノイアーは、バイエルンで373試合に出場し、191回にわたってクリーンシートを達成。ドイツ代表としても92試合でプレーしている。

 10年近く絶対的守護神だったノイアーだが、シャルケから若手GKアレクサンダー・ニューベル(Alexander Nubel)の加入が迫っているため、バイエルンでの今後には疑問符がついている。

 今シーズン終了後にバイエルンに加わることになっている23歳のニューベルは、報道によれば1シーズンに少なくとも10試合は出場が約束されているという。

 しかし、ノイアーは「しっかりとプレーしている限り、ゴールを守ることになるというのが私の前提」と話し、正守護神の座が脅かされるという考えを退けた。(c)AFP