【4月16日 AFP】ドイツ政府は15日、新型コロナウイルスの危機を受けて、国内におけるサッカーの試合を含めた大規模イベントを8月31日まで禁止し続けると発表した。しかしながら、サッカーブンデスリーガの無観客開催続行を許可することについては、除外されていない。

 新型コロナウイルスの規制緩和について、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相が各州知事と協議を行ったあと、政府は発表文の中で「大型イベントは感染者数の変動と大きく関わっているため、8月31日までは禁止のままとなる」と記した。

 この決定により、サポーターのスタジアム入場が認められるのは早くても9月以降になるが、バイエルン(Bavarian)州のマルクス・ゼーダー(Markus Soeder)州首相は、「幽霊試合」として知られる無観客での開催は、まだ選択肢の一つだと主張した。

 ゼーダー州首相は「ブンデスリーガについてはきょうの議題にはなかった。リーグ側は安全面の構想に取り組んでおり、無観客試合が可能かどうか、またどのような形になるのかについて今後すぐに話し合われるのは間違いない」とコメントした。

 現在、ブンデスリーガは4月30日までの中断になっているが、多くのクラブは小集団に分かれてのトレーニングを前週に再開させた。

 23日に会合を開き、次の段階について話し合う予定の同国サッカーリーグ機構(DFL)は、クラブが非常に重要な財源であるテレビ放映権収入を失わないよう、6月30日までに今季を終わらせたいと願っている。

 しかし、5月上旬からリーグ戦を再開させ、観客を入れずに毎週試合を行うという計画には批判も上がっている。サポーターグループや医療の専門家はこの案をこき下ろしており、必要とされているウイルス検査がサッカー選手に流用される限度次第だと指摘している。(c)AFP