【4月13日 AFP】赤十字国際委員会(ICRC)によると、アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)は12日、捕虜として拘束していたアフガン治安部隊の隊員20人を解放した。これに先立ち、アフガン政府も先週、タリバンの捕虜数百人を釈放している。

 タリバンとの交渉に当たってきた米政府のザルメイ・ハリルザド(Zalmay Khalilzad)アフガン和平担当特別代表は13日、捕虜交換の第一段階が実現したことは「和平プロセスと暴力の削減における重要な一歩」だとのコメントをツイッター(Twitter)上で発表。

「両者とも、米国とタリバンの合意に明記された目標の早期達成へ向け、努力を加速する必要がある」と続け、刑務所が新型コロナウイルス感染の危機にさらされている中で、捕虜交換の重要性が増していることを強調した。

 ハリルザド氏とタリバンは2月29日に和平合意に署名。これにより、タリバンが合意事項を達成するのと引き換えに、米軍をはじめとする外国部隊がアフガニスタンから撤退する道筋が整った。和平合意では、アフガン政府がタリバンの捕虜5000人を釈放し、タリバンはアフガン治安部隊の隊員1000人を解放するとされている。(c)AFP