【4月9日 AFP】(更新、写真追加)米民主党のバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員(78)は8日、同党の大統領候補指名争いから撤退すると発表した。今年11月の大統領選で現職ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏に挑む民主党候補にはジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領が指名される見通しとなった。

 サンダース氏は支持者に向けたビデオメッセージで、「民主党の候補指名を目指すこの戦いは成功しないとの結論に達した」と説明。「バイデン(前)副大統領が候補者になる」とした上で、「ジョー・バイデン氏に祝意を表する。非常に立派な人物だ。私はわれわれの急進的思想を推進するため、バイデン氏と協働する」と述べた。

 一方のバイデン氏はサンダース氏の支持者らに対し、「私たちに合流してくれることを願う。皆さんを歓迎する。あなた方が必要だ」と呼び掛けた。

 急進左派のサンダース氏は2016年、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)と指名候補の座を争っていた。バイデン氏を相手に厳しい戦いを強いられていた今年の大統領選では一時、民主党の最有力候補となっていたが、その後バイデン氏が支持を伸ばしたことで勢いを失った。(c)AFP