【4月8日 AFP】6月中旬に予定されていたフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の今季第9戦、カナダGP(Canadian Grand Prix 2020)が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により延期されることが7日に決まった。今季のF1で、延期や中止となるのはこれで9レース目となる。

 大会を主催するサーキット・ジル・ビルヌーブ(Circuit Gilles Villeneuve)は、「2020年最初のレースを主催できるなら光栄だった」が、専門家と相談した上で延期を決めた。カナダGPは6月12日から14日の日程で開催予定だった。

 主催者は「軽い気持ちで、簡単に決めたわけではない」とコメント。同GPのフランソワ・デュモンティエ(Francois Dumontier)最高経営責任者(CEO)も「現時点では、新型ウイルス克服に全力を注ぐことが重要だ」「安全が確保され次第、両手を広げてサーキット・ジル・ビルヌーブに歓迎する」と話した。

 代替日程は決まっていないが、世界のモータースポーツを統括する国際自動車連盟(FIA)が同日、活動休止期間を延長するよう各チームに通達したため、チームによっては休止期間が5月にまで延びる可能性が生まれている。

 F1のチェイス・キャリー(Chase Carey)CEOは公式サイトで、担当者がプロモーターとともに日程の再編に取り組んでおり、関係者としてはシーズンの開催を願っていると話している。

「状況が改善する時期について、今は誰も確かなことは言えないが、改善する時期は必ず来るし、そのときにはレースができる準備を整えておきたい。ファンに2020年シーズンを届けられるよう、全力を尽くしている」 (c)AFP