【4月7日 Xinhua News】中国黒竜江省(Heilongjiang)鶴崗市(Hegang)蘿北県(Luobei)の太平溝国家級自然保護区では3月以降、4頭の東北虎(アムールトラ)が発見されており、うち2頭はすでに同保護区で生活し、自分たちの縄張りの見回りを始めている。もう2頭はペアとなり、ロシアから国境を越えやってきたばかり。同保護区の赤外線カメラが東北虎の姿を捉えた。

 同保護区は近年、東北虎の保護に力を入れており、東北虎の獲物の種類と数を確保するため、常に餌となる動物などの飼育補助作業を行なっている。

 中国は1998年から天然林資源保護プロジェクトを実施しており、2014年から東北部の国有林地域における商業目的の伐採を相次いで禁止し、17年には東北虎・東北ヒョウ国家公園を設置し、生態環境を改善し続けている。

 国家林業・草原局ネコ科動物研究センターの専門家は、虎は生態ピラミッドの頂点捕食者であるため、虎が生息するということはその地域の生態システムが整っているということであり、現地の森林資源が回復していることを表していると説明している。(c)Xinhua News/AFPBB News