【4月7日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)は6日、米ラスベガス(Las Vegas)で23日から25日に予定されていた今年のドラフトに関して、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の影響で当初の予定通り開催できなくなったとし、今月末に「バーチャルドラフト」として実施する方針とその概要を発表した。

 NFLの公式ウェブサイトによると、ロジャー・グッデル(Roger Goodell)コミッショナーは全32チームに対して、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)のガイドラインに従うべく、電話とインターネットを使用してドラフトを行う草案を通達した。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の危機により、現在NFLはリーグ活動全般と球団施設が閉ざされた状態となっており、チーム関係者と今年のドラフト候補は離れた場所でドラフトに参加することを余儀なくされる。

「これらの状況を踏まえ、完全にチーム施設の外から、完全なバーチャル方式で参加し、球団関係者が離れた場所から電話やインターネットで互いやドラフト本部と連絡を取り合うことができる準備をするよう、各球団には通知が出された」

 2020-21シーズンの開幕を5か月後に控える中、NFLは新型コロナウイルスの危機を神経質になりながら見守っている。これまでのところ開幕延期の予定はないものの、プレシーズンのトレーニングが打撃を受ける可能性が高く、そうなればシーズン日程を調整する必要が生じるとみられる。(c)AFP