【4月7日 AFP】世界が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)と闘う中、米国務省は6日、中国が南シナ海(South China Sea)で調査基地と称する拠点に特殊軍用機を着陸させたとして、感染流行の危機を利用し同海域への進出を拡大しないよう警告した。

 ベトナムは先週、中国海警局の船が西沙諸島(パラセル諸島、Paracel Islands)で乗組員8人を乗せたベトナム船籍の漁船を「妨害し、衝突して沈没させた」と述べ、中国政府に抗議していた。

 米国務省のモーガン・オータガス(Morgan Ortagus)報道官は中国に対し、「パンデミックと戦う国際社会を引き続き支援することに注力し、外国の混乱や弱みを利用して南シナ海での違法な領有権の主張を拡大しないよう求める」声明を発表した。(c)AFP