【4月7日 AFP】ローマ・カトリック教会パナマ大司教区のホセ・ドミンゴ・ウジョア(Jose Domingo Ulloa)大司教は5日、カトリックの祭日「枝の主日(Palm Sunday)」の祝福の言葉を上空のヘリコプターから述べた。パナマでは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受け、国内のすべての教会が閉鎖されている。

 ウジョア大司教は初めにハワード米空軍基地(Howard Air Force Base)跡でミサを行い、その後、司祭2人と共にヘリに乗り込み、人けのなくなった市内の通りや郊外の田園地帯の上空を飛行した。

 口と鼻を覆う白いマスクを着用した大司教は、「私たちは、教会に集うことなく聖週間(Holy Week)を祝うというキリスト教史上前例のない出来事に立ち会っている」と述べた。

 大司教は「国を病気から守る」とされるパナマの守護聖人サンタマリア・デラ・アンティグア(Santa María de la Antigua)の像を携えて移動し、多くの住民はバルコニーや玄関にヤシの葉を置いてその祝福の言葉を受け取った。(c)AFP