【4月3日 AFP】(更新)フランス東部ブザンソン(Besancon)で2016年、留学中だった黒崎愛海(Narumi Kurosaki)さん(当時21)が行方不明になった事件で、チリの最高裁判所は2日、殺人容疑が掛けられているチリ人のニコラス・セペダ(Nicolas Zepeda)容疑者(29)のフランスへの身柄引き渡しを認める決定を下した。

 身柄引き渡しは、フランス当局がチリ側に請求していた。最高裁判事は判決文で、「チリ市民ニコラス・セペダに関するフランス共和国の出した受動的身柄引き渡し請求は受理された」と述べた。セペダ容疑者の弁護団は、今後5日間を期限として決定に対する異議申し立てが可能。

 フランス当局は容疑者に対し国際逮捕状を出したが、チリ裁判所は2017年2月、証拠不十分を理由に容疑者の身柄拘束を拒否。ブザンソンのエティエンヌ・マントー(Etienne Manteaux)検事は昨年10月、フランス政府を通じてチリ側に身柄引き渡しを請求したと発表していた。(c)AFP